バルサ&レアルにワクワク感が喪失。メッシ頼みや見えない新機軸 (5ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 レアル・マドリードは過去10シーズンで4回、CLを制している。一方のバルサは2回。つまり、合わせて6回欧州一に輝いている両者だが、その力がいまはない。かつてなら、両者が少しでも不甲斐ない戦いをすれば、アトレティコ・マドリード、バレンシア、デポルティーボ・ラ・コルーニャなど、取って変わるチームがいた。セビージャやビジャレアルも欧州で健闘した。

 しかし、いまスペインリーグを見渡すと、レアル・マドリード(1位)、バルセロナ(2位)と、3位(セビージャ)以下との差は大きく(9ポイント)開いている。無風状態にある。リーグそのものに元気を感じないのだ。スペインリーグは欧州リーグランキングで、イングランドのプレミアリーグを抑えて首位の座を維持しているが、今季の成績いかんでは逆転を許す可能性がある。

 CL決勝トーナメント1回戦は、そうした意味でも見逃せない戦いになる。先述のマンチェスター・シティ対レアル・マドリードに加え、リバプール対アトレティコもイングランド対スペインの直接対決となる。

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