2020.03.02

レアル、クラシコを制す。勝因は
ジダンの神がかった選手マネジメント

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 一方、ジネディーヌ・ジダン監督が指揮するレアル・マドリードは、シティ戦の教訓からか、前から激しい守備はせず、じっくり守って攻める戦い方を選択していた。同じく変則的な4-4-2で、カウンターが主体となる。右のフェデリコ・バルベルデがインサイドにポジションを取りながら、右サイドバックのダニエル・カルバハルの攻め上がりを引き出した。

「ボールをあと追いする戦い方だと、選手は消耗してしまう」

 ジダンはそう説明しているが、我慢強く守る戦いを選び、体力を温存した。

 その結果、前半はバルサがペースを握った。レアル・マドリードが自陣まで引いたことで、センターバックの2人がボールを持って、狙ったパスを打ち込むことができた。カウンターを発動しようとする相手を素早く潰し、そこを攻撃の起点に。サムエル・ウムティティの長いパスをリオネル・メッシが受けてシュートしたシーンなど、3度は決定機を作り出した。

 レアル・マドリードは完全に守勢に回りながら、スコアレスで前半を折り返せた。その点、あらゆるシュートを封じたGKティボー・クルトワが前半のマン・オブ・ザ・マッチと言える。そのセービングが潮目になった。