2020.03.02

安部裕葵離脱も昇格を目指すバルサB。
「地盤の強さ」がリーガを支える

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Nakashima Daisuke/AFLO

 そこは育てられる場所ではなく、生き残る場所だ。

 バルサBもその点で容赦はない。バルサBは昨年、オランダ代表フレンキー・デ・ヨングの代理人の息子と契約して話題になったが、実力不足と見切りをつけ、今年1月には契約満了でトルコのチームに放出した。同じく期待のFWアベル・ルイスはポルトガル1部のブラガへローンし、アレハンドロ・マルケスもユベントスに820万ユーロ(約10億円)で売り払っている。

 ちなみにそのアベル・ルイス、マルケスを押しのけてプレーしていたのが、日本代表MF安部裕葵だった。"偽9番"(MFだがFWとしてプレー)のポジションを任され、4ゴールを記録した。ただし、今年2月にハムストリングのケガで離脱を余儀なくされ、今シーズン中の復帰は厳しくなったが......。

 有力クラブのBチームは、シーズン中にも激しく様変わりする。活躍した選手はトップに昇格するし、その穴を埋めるのはユースの選手となるケースが多いが、緊急的な補強もある。

 レアル・マドリードのOBラウル・ゴンサレス監督が率いるカスティージャは、シーズン前半、苦戦を強いられていたことで、昇格優先の手を次々に打っている。今年1月、23歳になる2部ジローナのFWマルク・グアルを獲得、勝負に徹した強化をした。