レアル敗戦の原因は監督采配。ジダンに先んじたグアルディオラの交代 (2ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 試合は後半15分、レアル・マドリードが先制した。マンチェスター・シティの守備陣、ロドリ、ニコラス・オタメンディ、カイル・ウォーカーがもたつくところを、4-3-3の左ウイング、ヴィニシウス・ジュニオールが走力を活かしてボール奪取。すかさず折り返すと、待ち構えていたイスコが鮮やかに合わせ、試合をリードした。

 そこまでペースを握っていたのはマンチェスター・シティ。直前にもレアル・マドリードのGKティボー・クルトワが神がかり的なセーブで決定機を防いだばかりだった。

 レアル・マドリードとマンチェスター・シティ。これまでCLの舞台で試合巧者ぶりを発揮してきたのはレアル・マドリードだ。その抜け目のなさと、マンチェスター・シティの間の悪さ。それぞれが同時に鮮明となった瞬間だった。
 
 劣勢だったレアル・マドリードはこれで息を吹き返す。最も目を惹いたのはヴィニシウスで、その若々しくもスピード感溢れる左からのサイド攻撃が、チームに勢いを与え、ピッチ全体に大きなインパクトをもたらしていた。

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