長谷部誠と鎌田大地をクラブ幹部が称賛。ふたりに共通する大きな特長 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 だがふたりとも、2月20日のヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦ザルツブルクとの第1戦で、ブランクを経てやってきたチャンスを逃さなかった。鎌田はハットトリックを成し遂げ、長谷部も4-3-3のボランチでプレーし、4-1の勝利に貢献した。『キッカー』誌の採点では、鎌田が1、長谷部は2(1~6で1が最高)を獲得した。

 ザルツブルク戦から中3日で行なわれたブンデスリーガのウニオン・ベルリン戦は、1-2で敗れはしたものの、2人揃って2戦連続の先発を果たしている。

 長谷部の場合、ここまでの状況把握と自己分析は的確だった。

「ポジションを取り返すというよりは、どちらかというと『自分もできるよ』と言うか......。周りの選手たちも、本当に今はいいと思う。でも、自分もそこで出番を与えられたらできるよ、という気持ちです。だから『奪う』という言い方よりは、『チャンスが来た時にしっかりと示す』かな」

 リーグ後半戦が始まってから3試合連続で出場がなく、最初のチャンスが巡ってきたのは突然のことだった。2月4日のドイツ杯ライプツィヒ戦でフル出場。直後のリーグ戦アウクスブルク戦では、先発したダビド・アブラハムの負傷によって前半30分から急遽、出場。危なげないプレーを見せて5-0の勝利に貢献した。

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