板倉滉の心は折れない。「使ってくれ」と監督にしっかり自己主張 (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO


「『なんでリザーブの試合で出なきゃいけないんだよ』という気持ちはありつつ、『ここでしっかりやらないといけないんだぞ』と言い聞かせながら、練習でもバチバチやっていました。その結果、監督もチャンスをくれたと思います。監督が迷うことなく一番目のチョイスとして使ってくれるように、もっともっとやらないといけません」

 板倉は何度もデニー・バイス監督と話し合っている。

「『納得できない』と監督にも言いました。ヨーロッパにいる以上、そこは主張していかないといけないと思うので、意見はしっかり伝えるようにした。日本人だから簡単に......と思われるのもダメだし。

 プレーについて自分のことを評価しているのは、監督と話していてわかる。ただ、自分としては『なんで使わないんだ、使ってくれ』というふうに(主張している)。ともかく、あとはプレーで見せるだけです」

 板倉がフローニンゲンに来たのは2019年1月。それからの半年間、板倉はまったくオランダリーグに出ることなく、リザーブチームの一員として時折オランダ4部リーグにも出ていた。

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