柴崎岳への指揮官の信頼は絶大。「めちゃくちゃ『おいしい』選手だ」 (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 過去、2部での日本人最多得点は、福田健二が2006-07シーズン、ヌマンシア時代に記録した10得点。岡崎はこれを越えられるか。

 柴崎岳のデポルティーボ・ラ・コルーニャは、フェルナンド・バスケス監督が就任以来、破竹の6連勝(チームとしては7連勝)を飾り、最下位から急浮上した。直近の1試合は1分け1敗で足踏みしているが、現在17位。降格圏から脱し、6位(昇格プレーオフ圏内)とは勝ち点6差だ。

 柴崎は、バスケス監督就任の恩恵を最も受けた選手のひとりと言えるだろう。7試合連続で先発出場している。守備では献身的な動きを見せ、攻撃ではとくに新加入のサビン・メリーノと息の合ったプレーを見せる。3-4-2-1のボランチとして、攻守の両輪を担う存在になった。

「柴崎はバスケス監督によって、"無"から"すべて"の存在に」

 スペイン大手スポーツ紙『マルカ』はその変貌を報じている。

 バスケスは戦う環境を整え、柴崎に全幅の信頼を与えた。それは前任の2人の監督からは与えられなかったものだ。

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