マンCが凄腕弁護士50人を雇って反撃か。UEFAとの争いの行方は? (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO


「マンチェスター・Cには、今回の処分を撤回させるチャンスがあると思う。スポーツ仲裁裁判所に意義を申し立てることになるが、マンチェスター・C側としては『第一歩として、スポーツ仲裁裁判所で判断を仰ぐ』との見解を示している。つまり、もし異議申し立てが認められなかった場合、上級裁判所であるスイスの連邦最高裁に控訴することを暗に示唆している、ということだ」

 ソレコル氏の話には、少しばかり説明が必要だろう。スイス・ローザンヌにあるスポーツ仲裁裁判所は、スイスの国内法に準拠する。スポーツ仲裁裁判所の判断が不服な場合、スイスの最高裁に控訴することになる。同氏は続ける。

「心に留めておきたいのは、マンチェスター・Cのオーナー陣は、UEFAよりも資金力で勝っていること。つまり、アブダビ王族はUEFAよりも優れた弁護士を多く揃えることが可能だ。こうした理由から、今回のUEFAの処分を撤回させるチャンスは十分にあると思う。UEFAは2年の出場停止処分を下したが、たとえば1年に処分を軽減するのは十分に考えられるシナリオだ」

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