マンCが凄腕弁護士50人を雇って反撃か。UEFAとの争いの行方は? (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO


 財務諸表の改ざんでとくに注目したいのは、スポンサー収益を水増しして過剰に計上した疑惑があること。

 ドイツメディア『デア・シュピーゲル』によれば、エティハド航空からの年間6750万ポンド(約97億円)のスポンサーフィーは、800万ポンド(約12億円)をエティハド航空が支払い、残りの5950万ポンド(約85億円)をADUG(アブダビ・ ユナイテッド・グループ)、すなわちマンチェスター・Cを買収したUAEの投資グループが補填したとされる。

 しかし、マンチェスター・Cの最高経営責任者(CEO)を務めるフェラン・ソリアーノは、「UEFAの主張は正しくない」と断言。「そもそも、ハッキングによって不当に盗み取られた情報を下に調査された」と続け、こう語気を強めた。

「オーナーから適切でない資金は、クラブに支払われていない。我われは潔白を証明できる。正義のために戦う」

 サッカーファンの最大の関心は、マンチェスター・Cの今後だろう。英衛星放送スカイスポーツのレポーター、ケイヴェ・ソレコル氏は同局の情報番組で次のように話した。

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