バルサ「強奪」ストライカーがデビュー。大勝も場外乱闘は終わらない (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 そんな疑いが、スペイン大手ラジオ局『カデナ・セール』によって報じられたのだ。

「バルサが契約していたI3 Venturesという会社が、ツイッターやフェイスブックのアカウントを持ち、ネガティブなキャンペーンを展開していた。(契約延長などの交渉を有利にするために)リオネル・メッシ、ジェラール・ピケという有力選手の悪評を流布した可能性がある。また、反体制派のビクトール・フォントや、現体制と距離を置くシャビ・エルナンデス、カルレス・プジョル、ジョゼップ・グアルディオラ、あるいは有力メディア関係者を攻撃していた」

 このスクープに、バルトメウ会長は、「(I3 Venturesとの契約は)さまざまな意見をモニタリングするためだった」と弁明している。しかしたとえそうだったとして、契約した会社がソーシャルネットワークで批判を展開しているなら、適正な管理・指導をするべきだった。それを放置することで、結果的に、自分たちの身を守っていたことになる。

 経営陣と現場の溝は深くなっている。

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