ライプツィヒ、アタランタらが先勝。
CLは「無欲」が下馬評を覆す

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Getty Images

 リバプール側にも問題はあった。昨季とメンバーがほとんど代わっていない弊害を見た気がした。見慣れていることもあるが、驚きがないのだ。すべてが想像の範囲内に収まっている印象だ。同じメンバーで戦うことのメリットより、デメリットが上回っているように見えた試合となる。

 アトレティコでは今季加入した選手が存在感を発揮した。左サイドバックのレナン・ロディとCBのフェリペ(いずれもブラジル代表)だ。特に縦への推進力のあるロディは効いていた。対峙する相手のエース、モハメド・サラーは、その影響を受けたのか、さして活躍することもなく後半27分、途中交代に追い込まれた。

 第2戦のカギは、2連覇の壁に直面することになるリバプールの精神状態だ。これまで発揮してきたチャレンジャー精神を、ディフェンディングチャンピオンとなったいまなお発揮できるか。リバプールらしさが勝るか、アトレティコらしさが勝るか、見ものである。

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