南野拓実、悔しさ露わ。クロップ監督は「スタジアムの持つ力」を実感 (5ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材 text by Tajima Kosuke
  • 中島大介●撮影 photo by Nakashima Daisuke


 さらに、1点のリードを奪ったA・マドリードは、守備を固めながらカウンターで追加点を狙っていた。リバプールとしては、ひとつの判断ミスや連係ミスから失点することだけは避けたかった。クロップ監督のもとで長くプレーしている既存戦力を投入するのは、極めて理に適っていた。

 その南野は、試合終了のホイッスルが鳴ると、同じく出番のなかったMFナビ・ケイタとともに、引き上げてくるチームメイトのひとりひとりと握手を交わした。だが、チームは敗れ、自身も2試合連続で出番がなかった。

 悔しさは相当あったのだろう。試合後のミックスゾーンでは、うつむきながら無言で通り過ぎていった。

 試合後、クロップ監督は第2レグに向けて、次のように話した。

「チケットを手にしているA・マドリードファンのみなさん、『ようこそ、アンフィールドへ』。アンフィールドが持つパワーについては、これまでも度々話してきた。スタジアムが持つパワーというのは、今日の試合でも確認できた。

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