南野拓実、悔しさ露わ。クロップ監督は「スタジアムの持つ力」を実感 (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材 text by Tajima Kosuke
  • 中島大介●撮影 photo by Nakashima Daisuke


 さて、この試合でベンチ入りした南野拓実は、最後まで出番が訪れなかった。

 3日前に行なわれたプレミアリーグでのノリッジ・シティ戦ではベンチ外となったが、A・マドリード戦では18名の登録メンバーに復帰。ノリッジ戦からは、MFアダム・ララーナとDFデヤン・ロブレンがベンチメンバーから外れ、代わりに南野とDFジョエル・マティップが入った。

 途中交代でベンチから飛び出したのは、FWディボック・オリジ(46分から出場)、MFアレックス・オックスレイド=チェンバレン(同72分)、MFジェームズ・ミルナー(同80分)の3人。南野は前半から断続的にアップを行なったが、クロップ監督から声はかからなかった。

「リバプールが置かれていた状況」から考えると、南野を起用するには極めて難しい試合展開だったと思う。

 ハーフタイムでマネに代えてオリジを投入した策についても、クロップ監督は「前半に警告を受けたマネがA・マドリードのターゲットにされていた。マネが落ち着いていても、相手が大げさに倒れることは想定できた」と説明した。ミルナーの投入も、同じポジションのMFジョーダン・ヘンダーソンがケガを抱えながらプレーしていたのが理由だった。

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