南野拓実、悔しさ露わ。クロップ監督は「スタジアムの持つ力」を実感 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材 text by Tajima Kosuke
  • 中島大介●撮影 photo by Nakashima Daisuke


 リバプールの選手が守備エリアに入ってくれば、マーカーが執拗に追いかける。かわされたら、すぐに別のマーカーが寄せにいった。クロスボールやミドルシュートが入りそうなら、目一杯、足を伸ばしてブロック。プレス&カバーの連動性も高かった。

 選手たちがエネルギッシュに走り回りながらも、チームとして隙がない。これほどまで嫌らしさのあるチームは、今のプレミアリーグではお目にかかれない。

 ハーフタイム時、BBCラジオで解説を務めたスティーブン・ウォーノック氏(※現役時代はリバプールやアストンビラでプレー)は、「このペース配分なら、A・マドリードはいずれ足が止まる。リバプールはテンポよくパスを続けていれば、いずれ決定機は生まれる」と話していた。

 たしかに後半、リバプールにチャンスは生まれた。だが、その数は少なかった。スコアは1−0。A・マドリードは緻密な守備を90分間通して行なったのだから、リバプールの完敗とも言える内容だった。

2 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る