南野拓実、悔しさ露わ。
クロップ監督は「スタジアムの持つ力」を実感

  • 田嶋コウスケ●取材 text by Tajima Kosuke
  • 中島大介●撮影 photo by Nakashima Daisuke

 昨季チャンピオンズリーグ覇者のリバプールが、アトレティコ・マドリードに敗れた。

 大会2連覇を目指すリバプールは、2月18日に行なわれたA・マドリードとのCL決勝トーナメント1回戦・第1レグを0−1で落とした。リバプールが本来の持ち味を示せなかったこともあるが、それ以上に目を奪われたのは、アトレティコ・マドリードのパフォーマンスだ。

ベンチ入りした南野拓実に最後まで声はかからなかったベンチ入りした南野拓実に最後まで声はかからなかった「これぞ、ディエゴ・シメオネ監督の真骨頂」と言うべき、まったく隙のない試合運びだった。

 前半4分という早い時間帯にコーナーキックから先制点を奪うと、その後は守備を重視。4−4−2の4DFと4MFの2ラインで守備ブロックをつくり、コンパクトに陣形を絞ってスペースを与えなかった。

 本来のリバプールであれば、こうした守備ブロックもこじ開けることができる。強力3トップのスピードを生かしたり、ワンツーなどの連係プレーからネットを揺らすが、A・マドリードは最後まで集中が切れなかった。

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