植田直通と鈴木優磨、元アントラーズ盟友のバトルは見応え十分だった (5ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO


 残留のためには引き分けすら許されない状況で、セルクル・ブルージュはメヘレンとシント・トロイデンに競り勝った。シント・トロイデン戦後は、ロッカールームから選手たちの雄叫びが廊下に轟いた。チームのムードは最高だ。

「僕たちは引き分けでもダメ。勝つしかないという状況だった。今日の試合前にワースラント・ベフェレンが負けたという情報も入ってきて、それで一層、みんな奮い立った。この2試合は球際などでみんなが戦っているし、最後まで集中を切らさずやっているからこその2勝だと思う」

 セルクル・ブルージュの試合内容はベルギー国内で高く評価されており、「このチームが最下位とはとても思えない」という声も挙がっている。

「(今年に入ってから格上相手に負けた)アンデルレヒト戦やアントワープ戦もそうでしたが、自分たちが優位な状況で落としてしまう試合があった。ただ、負けてしまってチーム状況が悪くなるかと思いましたが、チームの中はそんなにマイナスにならなかった。

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