五輪サッカー史上最強か。アルゼンチンとブラジルの陣容がすごい (4ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳translation by Tonegawa Akiko

 バティスタは、東京にはより強いチームを連れていきたいと考えているようだ。予選を戦ったチームにはいなかったが、エル・トーロ(雄牛)の異名を持つインテルのラウタロ・マルティネスはまだ22歳だし、アヤックスでプレーするリサンドロ・マルティネス(22歳)も、世界の注目を集めている若手だ。リバープレートにいたエゼキエル・パラシオス(21歳)も今やレバークーゼンのレギュラー。またトッテナム・ホットスパーのフアン・フォイス(22歳)も呼ばれるに違いない。

 もちろんこれらの選手を使うためには、アルゼンチンサッカー協会はそれぞれの所属チームと交渉する必要がある。FIFAのルールでは、五輪に選手を差し出すようクラブチームを強制する力はない。だがアルゼンチン協会は、3人のオーバーエイジを含めて、各チームと交渉すると公言している。

 つまり、リオネル・メッシはバルセロナが承諾したら、ニコラス・オタメンディとセルヒオ・アグエロならマンチェスター・シティがOKを出したら、彼らの姿を日本で見ることも可能になる。もし各クラブチームが許可すれば、アルゼンチンは無敵のスーパーチームを作り上げることもできるのだ。

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