2020.02.18

ケガ人続出のアトレティコを、チーム最大の
武器が大一番で後押しする

  • 高橋智行●文 text by Takahashi Tomoyuki
  • photo by Getty Images

 そしてアトレティコには、盲目的に信頼されている大きな武器がある。それはホームスタジアムのワンダ・メトロポリターノだ。今シーズンここまでの公式戦成績は15試合で9勝5分1敗(リーガ12試合7勝4分1敗、CL3試合2勝1分0敗)。唯一の敗北はバルセロナ戦のみ。アトレティコは熱狂的なサポーターの後押しを受けながら、ホームスタジアムを難攻不落の要塞とした。

 さまざまな要素を踏まえると、アトレティコはリバプール戦に向けて”堅守速攻” で勝機を見出すことになるだろう。セットプレーの守備に危うさはあるが、それでもリーガ総失点数は17と、16失点のレアル・マドリードに次いで屈指の堅守のチームであることに変わりはない。そして、前線にはここ最近チームを救うゴールを決めているコレアなど、速い選手を擁している。

 しっかりと守備ブロックをつくってリバプールの攻撃陣を抑え込み、少ない手数で素早くゴールに迫る。アトレティコが近年、強者に対して展開してきた伝統的な戦い方が見られるだろう。

 リバプール戦スタメンのGKは4シーズン連続サモラ賞(リーガの1試合平均最少失点GK賞)に輝くヤン・オブラクが務め、そしてトリッピアーが欠場する右サイドバックは、長期のケガから復帰したばかりのシメ・ヴルサリコではなく、アリアスの先発が濃厚だ。