本田圭佑を14年前から知るボタフォゴ新監督。「特別扱いはしない」 (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳translation by Tonegawa Akiko

 我々は本田が彼らしいプレーをできることを願っている。彼はサッカーが何であるかを知っている。

 内田と同様、本田も高校サッカー出身の選手だ。私が対戦した時の本田は、まだプロ2年目でとても若かった。しかし、そのボールタッチはとても洗練されていて、彼がその後、日本代表のエースになっても、私は驚かなかった。

 本田が模範的なプロフェッショナルであることは、ここ数日の彼を見ただけでも、よくわかる。トレーニングにおける彼の質の高い振る舞いには、チームの皆が驚かされているほどだ。

 唯一、本田に必要なものはポルトガル語だ。私は日本語を解さない。彼が言葉を習得するためには我々はできるだけのことをするつもりで、きっと彼はこの言葉の問題もクリアしてくれるだろう。

 もちろん、ピッチでのレギュラーのポジションも勝ちとらなければならない。その点では、私は本田を特別扱いはしないつもりだ。11人に入るには、彼は必死で走らなければならない。そしてもし彼がその座を勝ち得た時、はじめて誰もが勝者となる。クラブも、チームも、本田も、そしてサポーターも。

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