長谷部誠が語る「自分のよさ」。
布陣変更→ボランチでスタメン奪取に自信

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 現在のフランクフルトの布陣を見ると、トップは流動的だが、2列目はほぼ固定。フィリップ・コスティッチ、ミヤト・ガチノビッチ、ティモシー・チャンドラーがトップと絡んでいく形で攻撃する。そしてボランチをセバスティアン・ローデと組むのは、この冬に加入したシュテファン・イルサンケル。ヒュッター監督が古巣のザルツブルクからわざわざ引き抜いた選手だ。後半戦に入ってリーグ戦ではいまだ先発のない長谷部は、当面、この選手とポジションを競うことになる。

 いかにして、ポジションを奪い返すのか。長谷部は自身の強みに立ち返ることだと言う。

「それぞれの選手によって特徴が違う。今日はドルトムントが相手で、守備の部分で体を張れる選手を選んだのかな、という部分もあります。もちろん、そういうところでも戦っていかなければいけないんですけど、自分のよさは、もっとゲームを落ち着かせて組み立てるとか、チームのリズムを作るとか、そういうところだと思う。自分のよさを出しながら、監督が求めるものも、もっと自分自身、追求しなきゃいけないと思います」

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