堂安律の秘めたる闘志。出場激減に「すべては自分が悪い」 (6ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

「言い訳したり、人のせいにしたりするのは簡単ですが、すべては自分が悪い。『こういう状況を作り出したのは自分だ』という気持ちで僕はやっています。

 悔しさもあるし、人間なので人のせいにしたくなるし、監督のせいにしたくなるし、チームメイトのせいにもしたくなる。だけど、それでは成長できないので、この立場を噛み締めて『絶対、この場所(控え)には戻ってこない』って思いながらトレーニングしています。人間として成長できている気がします」

 ヴィレムⅡ戦でスポットライトを浴びたトーマスは、ズヴォレからPSVにステップアップを果たした2018年、ひざのじん帯断裂でシーズンを棒に振り、昨年10月にようやく復帰したが、なかなか能力を発揮できなかった。今の堂安にとって、トーマスこそ模範となる存在なのかもしれない。

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