堂安律の秘めたる闘志。出場激減に「すべては自分が悪い」 (4ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 マルク・ファン・ボメル前監督のもとでは、堂安は主に右サイドハーフを努めていた。だが、ファーバー監督はサイドに機動力のある選手を置きたいようで、今年はブルマが右サイドでチャンスを頻繁に得ていた。

 しかし、ブルマはそれを生かせなかった、さらに、トップ下のイハターレンが「感覚でプレーしてしまい、真ん中にいてほしい時にいないことがあった」(ファーバー監督)こともあって、イハターレンは右サイドにスライドした。そして、トーマスをトップ下に起用したところ、やっとPSVの前線のパズルがハマった。

 ただし、チームの層が厚くなっているかというと、ファーバー監督の手はそこまで回ってない。

「今も(不振の)チームに対するプレッシャーがすごいので、監督もスタッフもスタメン組にしかケアできていない。サブにまで目が届いていません。それは自分も理解しています」

 このような状況を、堂安は「ガンバ大阪のU-23チームでプレーしていた頃の感覚に近い」と言う。

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