堂安律の秘めたる闘志。
出場激減に「すべては自分が悪い」

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

「イハターレンがケガしなかったら、出てなかったと思います」

 今年に入ってからの堂安は、リーグ戦で2試合12分間、カップ戦で1試合25分間しかプレーしてない。2016年夏に堂安がオランダに渡った時にフローニンゲンを指揮していたファーバー監督は、ヴィレムⅡ戦後にこう語った。

「堂安は今より、当時のほうがよかった。PSVではフローニンゲン時代より、もっと決定的なプレーをしないといけない。我々は彼のことをサポートしているし、彼も我々が何を期待しているか尋ねに来ている。彼は複数のポジションをこなせるプレーヤーだ。ハードワークをいとわない忠実な選手なので、いずれチャンスを与えられるだろう」

 今年に入ってプレーしたわずか37分間で、堂安はチーム事情によって右サイドハーフ、セントラルMF、左サイドハーフと、目まぐるしくポジションを変えている。しかし、本人は「最初から試合に出るとなると、トップ下になると思います」と、1月24日のNAC戦後に語っていた。

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