2020.02.13

堂安律の秘めたる闘志。
出場激減に「すべては自分が悪い」

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 アーネスト・ファーバー監督は試合後にそう語り、ヴィレムⅡ戦のシステムとメンバーをベースにチームの底上げを図っていく考えを示した。

 ファーバー監督によれば4-4-2だが、実際は4-4-1-1と捉えたほうが理解しやすいだろう。このシステムの肝は、トップ下に入ったトーマスだ。

 ビルドアップでは後方と前線をつなぐリンクマンになり、アタッキングゾーンではストライカーのサム・ラマースの周辺を衛星のように動き、パス・アンド・ゴーを繰り返しながら敵陣の嫌なところを突き続けた。

 ヴィレムⅡ戦でトーマスが決めた2点目は、パスを縦に出したあとにフリーランニングで抜け出し、味方からのリターンをスライディングシュートで決めたもの。彼の特徴が存分に出たゴールだった。トーマスが78分にベンチに戻る時には、盛大なスタンディングオベーションが贈られた。

 早くシステムを固めたいファーバー監督は、交代枠2枚を残したまま試合を終えようとした。だが、モハメド・イハターレンの負傷により、90分に堂安律がピッチに入った。