レアル・マドリードが好調を維持。ジダンが見出したベスト布陣 (2ページ目)

  • 高橋智行●文 text by Takahashi Tomoyuki
  • photo by Getty Images

 そして、2月26日に大一番のCLラウンド16第1戦、マンチェスター・シティ戦を迎えることになる。

 ここまでの成功の要因は、守備の改善にほかならない。シーズン開幕当初は90分間集中力が持続せず、簡単に失点を許す場面が何度もあった。しかしそれもすでに過去の話。徐々に安定感を取り戻し、今季ここまでの公式戦33試合中16試合(リーガ12試合)で無失点に抑えている。

 この守備面では、GKティボー・クルトワが復調し、"頼れる守護神"として大きく貢献しているのは間違いない。昨年10月1日のCLクラブ・ブルージュ戦で見せた酷いパフォーマンスを最後に、今では度重なるファインセーブでチームを救う完全復活を遂げている。

 DF陣は、安定したパフォーマンスを披露するセルヒオ・ラモスとラファエル・ヴァランのCBコンビが、今季は圧倒的だ。これまで公式戦23試合を共に先発出場して一度も負けておらず、欧州5大リーグを見渡してもこの成績を上回るCBコンビは存在しない。

 また、左サイドバックのポジション争いで、フェルラン・メンディがマルセロに勝利しているのは、最近の大きな変化と言える。序盤こそ移籍金4,800万ユーロ(約57億6,7000万円)の価値を示せないでいたが、マルセロの負傷欠場のチャンスをうまく生かした。最初は堅固な守備で目立ち、今では攻撃面でも光る活躍を見せている。

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