遠藤航がCBで攻撃の起点。ドイツ杯敗退も1部昇格へ「ポジティブ」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AFLO

 試合は、シュツットガルトがボールを下げ、最終ラインの遠藤が長いボールを左サイドのスペースに蹴るところから始まった。シンプルなカウンターを狙っていく。ボールの出しどころ、攻撃の起点のひとつが遠藤だった。

「カウンターが狙いでした。相手もボールを動かしていくなかで、両脇(サイド)のところとCB前のスペースは空いているという分析があり、うまくそのスペースを使いながら、最後は裏に抜ける選手も作って、しっかりチャンスメイクはできていたと思います」

 これまで遠藤は基本的にはボランチで起用されてきた。この日はペッレグリーノ・マタラッツォ監督が相手の布陣を見極めたうえで、CB起用を決めたのだろう。ドイツ杯での格上との対戦で、指揮官は勝敗よりもテストの要素を求めたのかもしれない。ゴールマウスを任せたのも、リーグ戦では4試合しか出場していないファビアン・ブレドロウだった。

「もともとセンターバックもずっとやっていたポジションですし、久しぶりにやりましたけど、中盤よりはプレッシャーもないし、基本的には落ち着いてプレーできたかな。つなぎのところでも、チームとしては、センターバックからつないでいき、2シャドーのところをうまく使いながらビルドアップしていくという狙いを持っていて、長いボールも使いながら、自分のところでビルドアップはできたかなと思います」

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