森岡亮太は「新しい自分を発見した」。いぶし銀のプレーを連発! (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 後半に入ると、両チームともにチャンスを作るようになった。相手のテクニックやスピードの乗った攻撃に対して身体を張って守り合い、攻守交代が目まぐるしいバトルになる。結局、試合はゲンクが1-0で勝って6位の座をキープし、5位シャルルロワとの勝ち点差を4まで詰めた。

 タイムアップの笛が鳴ると、負けたシャルルロワの選手たちはがっくりとひざを落とした。一方、勝ったゲンクのアタッカー陣も、伊東を含めて「もう一歩も動けない」といった表情で立ち尽くしていた。それほど、攻守に負荷の高いゲームだった。

 そんな伊東に森岡が近寄り、ひと言ふた言、声をかけていた。ゲンクの右サイド「伊東&マーレ」コンビは絶好調なだけに、ボランチの森岡は伊東に対して激しくタックルするシーンもあった。

 その一方で、伊東も森岡の球出しを警戒してチェックに回っていた。見ごたえあるデュエルが随所にあった一戦だった。

 森岡はマーレを止めに行った際、その裏を伊東に抜かれて失点を許した。そのシーンを振り返り、「ちょっと(マーレとのデュエルで)ゴチャッとなって、うまいこと純也にいい形を作らせちゃったなと思います」と語った。

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