南野拓実が効果的な動きで存在感。
リバプールのスピードに合ってきた

  • 田嶋コウスケ●取材 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 後半45分にサラーが得点した場面でも、あと一歩のところまでゴールに近づいた。FWロベルト・フィルミーノのラストパスにベストのタイミングでゴール前に走り込んだが、ボールは南野にわたる直前にサラーの下へ。エジプト代表FWが冷静に押し込んだ。

 アシストのフィルミーノが南野の動きに合わせてパスを出したように見えたことから、「得点までの流れはできていた」と筆者が尋ねると、猛ダッシュで駆け上がってきたサラーについて、南野は次のように語った。

「点を獲る選手って、やっぱりゴール前のあそこに走っている。 だからこそ、点を獲れるのだろうなと、今日も感じた。

(サラーの)ポジショニングは、ボックスの中で得点の獲り方を知っている。テレビで見ているよりも、今日ピッチの中に入って、プレーしてそう感じた。味方なので心強いが、自分もそういうところで結果を残していけるように、サラーの動き方を盗んで出していければ」

 南野の投入時、日本代表の持ち味が出しやすい試合展開にあった。3点のリードを奪われたサウサンプトンは、陣形を押し上げて前がかりに。リバプールの両サイドには攻撃のための十分なスペースがあり、カウンターを仕掛けやすかった。

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