マテラッツィは「VARが導入されて残念」。DF論と元同僚の長友を語る (4ページ目)

  • 栗田シメイ●取材・文 text by Kurita Shimei

――勝利のための激しいプレーゆえに、あなたはレッドカードをもらうことが多い選手でしたね。

「俺は常に勝利を求めていた。どんな試合でも負けたくなかったんだ。時に相手と激しく接触してカードをもらうこともあったが、それは俺がピッチ上で体を張ってきた証明でもある。体を投げ出してでも、失点を防ぐことは俺のスタイルでもあった」

レジェンドクリニックで子どもたちを指導したマテラッツィ photo by Kurita Shimeiレジェンドクリニックで子どもたちを指導したマテラッツィ photo by Kurita Shimei――インテル時代のチームメイトだった長友佑都選手も、優れたDFの資質を備えていましたか?

「もちろんだ。ユウトは"フェノーメノ(怪物)"だ。スピード、90分間動き続けるスタミナ、1対1の強さ。そして、絶対にあきらめない強いメンタル。DFにとって必要な要素をすべて兼ね備えていた。あの小さな体のどこに、あんなパワーが秘められているのか(笑)。ユウトにはとんでもないエンジンが積み込まれているんだろうね」

――あなたはよく、長友選手のことを「最高の友人だ」と発言されています。

「俺は彼のことが大好きなんだ。人間的にもすばらしく、チームを明るくさせる存在だった。サッカー選手としても、そのプロフェッショナルな考え方には影響を受けたよ。練習に取り組む姿勢は本当にすばらしく、どんなことにも手を抜かず一生懸命やっていた。それが、ほかのチームメイトにも慕われていた理由だね」

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