吉田麻也が移籍熱望。裏にはサウサンプトンが抱えている複雑な事情が

  • 田嶋コウスケ●取材 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 サウサンプトンの吉田麻也が、移籍希望を明らかにした。

 1月25日に行なわれたトッテナム・ホットスパーとのFAカップ4回戦。国内リーグ戦よりもチームとしての優先順位の低いカップ戦で、吉田はベンチで試合終了のホイッスルを聞いた。

 今季でサウサンプトン在籍8季目の吉田は、極めて厳しい状況に置かれている。リーグ戦の先発は、0-9の歴史的大敗を喫したレスター・シティ戦(10月25日)が最後。過去3カ月における公式戦の先発はFAカップ3回戦・ハダースフィールド・タウン戦の1試合しかなく、出場機会が激減している。

出場機会の激減している吉田麻也が移籍希望を明言した出場機会の激減している吉田麻也が移籍希望を明言した 試合後の囲み取材で、吉田は1月の移籍期間で移籍先を模索していると明かした。1月31日の市場閉幕まで新天地を探していくと言う。

「(記者:移籍市場は1月31日に閉幕するが、状況は?)俺が聞きたいです(笑)。まだそういう魅力的な話は、具体的な話になっていないです。もう、『なるようになる』と。いいクラブがあって、行けるタイミングであるなら行くし。

 可能性? 全然わからないです。50/50(フィフティ・フィフティ)。なければ、もう残るしかない。(話が)あって、それが魅力的であれば行く。ないのであれば、残ってここで戦うしかない。どのみち半年後には、サウサンプトンからいなくなると思う」 

 移籍先の第一希望はプレミアリーグだ。イングランドでのプレーに愛着があり、プレミアリーグでさらに成長したいという思いはある。

 しかし、「プレミアに絶対にしがみつきたいという思いではないです。新たなチャレンジをしてもいいと思っている」とも語る。

 プレミアリーグ、欧州4大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア)、欧州クラブの順番で移籍先を希望しながら、新天地は「全世界のクラブ」まで視野に入れているという。そのなかには、イングランド2部も含まれる。

 また、1月の移籍期間で移籍できなくても、契約満了となるシーズン終了後にサウサンプトンを離れる見通しだ。

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