伊藤達哉、欧州で早4年。ドリブル練習は注意されても「やめなかった」 (3ページ目)

  • 佐久間秀実●取材・文 text by Sakuma Hidemi

――現在のチーム状況をどう見ていますか?

「昨季はいいシーズンを送ることができましたが、今季はいい選手がたくさん新加入しながら、そこまでインパクトを残せていない。僕もあまり出番をもらってないですし。とにかくチーム状況は苦しい(現時点で11位)ですね」

――今後の目標を教えてください。

「個人的な目標はスタメン獲得です。試合に出られればやれる自信はあります。それでも、スタメンは監督が決めることなので、我慢して待つしかない。チームは守備的にいく時と、攻撃的にいく時があって、それによって起用される選手も変わってきますが、『どんな状況でも起用される選手にならないといけない』と思っています。

 チームとしては、(レギュラーシーズン1位から6位のチームが戦う)プレーオフ1に進出することだと思いますが、先ほども言ったように今は厳しい状況にあります。でも、こういう時に出番がきて、流れを変えられる選手でありたいです」

――最後に、伊藤選手にとってサッカーとは?

「これまで、ほとんどの時間をサッカーに費やしてきました。海外に来て、トレーニングをして、食事にも気をつけて、オフにもいろんな試合を見て勉強して......。『サッカーがなかったら何をしてたんだろう?』と思いますし、僕にとってサッカーはただの職業ではなく"すべて"ですね」

■伊藤達哉(いとう・たつや)
1997年6月26日、東京都生まれ。166cm、59kg。小学生時代から柏レイソルの下部組織で育ち、Jリーグを経由せずに2015年7月にドイツのハンブルガーSVと契約。U-19、U-23のチームを経て、2017-2018シーズンはトップチームデビュー。昨年にベルギーのシント・トロイデンに移籍した。

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