2020.01.15

香川真司、岡崎慎司はリーガ1部に
昇格できるか。柴崎岳は降格危機

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Getty Images

 柴崎は、22位と最下位に沈むデポルティーボで苦しんでいる。シーズン序盤は先発でプレーしていたが、チームが極度の不振に陥ったこともあり、徐々にポジションを失い、やがて蚊帳の外になった。

「ロシアワールドカップで活躍した選手の活躍が楽しみ」と、入団時は現地でも下馬評が高かっただけに、期待外れ感は大きい。

 柴崎は昨季もヘタフェで出場機会を失っていた。ボランチとしては五分五分のボールをものにできず、プレー強度が低いことが致命的と言われる。その点の脆さは、スペインに来る前と何も変わっていない。

 しかし、ボールプレーヤーとしての柴崎のセンスは1部選手にも匹敵する。使い方次第では、武器になるだろう。そこを心得ていたのが、ヘタフェ時代のホセ・ボルダラス監督で、スポット的にサイドやトップ下で攻撃センスを引き出し、敵に一撃を食らわせていた。今年になってデポルティーボの新監督に就任したフェルナンド・バスケス監督は選手の力を引き出す采配に長けるだけに、柴崎には追い風になるのではないだろうか。

 だが降格(4チームが2部Bへ)した場合は、助っ人として入団した柴崎にも辛辣な評価が下される。

 一方、サラゴサの香川は、入団当初は華々しく得点を決めるなど絶賛を受けたが、そのインパクトはすでにない。プレーに波があり、全盛期の俊敏さは消えている。ただ、ビクトル・フェルナンデス監督の信頼は失っておらず、貴重な戦力ではあるだろう。

 フェルナンデス監督は、攻撃的なタレントを組み合わせる手腕に定評がある。事実、香川と前線で組むFWスアレスは得点王を争う。チームとしての得点数はリーグ2位で、その得点力が前半戦を終わって3位につける原動力になっているのだ。

 香川は、間違いなく攻撃カードの一枚になっている。直近のスペイン国王杯でも、先発でプレー。敵地でヒムナスティック・タラゴナと戦い、1-3の勝利に貢献した。そのパスセンスはチーム内でも評価が高く、ボックスに入るタイミングのよさは健在。経験豊富な選手だけに、最後は帳尻を合わせ、昇格を狙うチームの切り札となるかもしれない。