安部裕葵が「偽9番」で評価急上昇。1月の好機でトップ昇格もあるぞ (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 安部はそんな激しいポジション争いをしながら、チームの2部昇格を目指すと同時に、トップ招集をもくろむ。来年1月はまたとない好機となるだろう。スペイン国王杯では例年、主力選手を温存し、バルサBの若手を多く起用しているからだ。

 今年夏に鹿島アントラーズから入団して以来、安部は一歩ずつ前に進んでいる。チームメイトとの距離、トレーニングのリズム、スタジアムの空気。スペインでのプレーに適応しつつある。2部Bは、粗削りだが才能のある若手や、衰えたが経験豊かな1部経験者などの"たまり場"だ。武者修行には格好の場と言える。たとえば日本では無名のラ・ヌシアだが、指揮官はかつてアルバセテを1部に引き上げ、アトレティコ・マドリードを率いたセサール・フェランドである。

 バルサBで結果を残すことによって、安部のバルサデビューは近づくはずだ。






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