本田圭佑、五輪へあらためて意欲。Uー22日本代表にはオランダ組多数 (2ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 最近リーグ戦5試合で4勝1分けと、フローニンゲンは調子がいい。もともと守備には定評があったが、ここにきて攻撃陣の調子が上がり、非常にバランスのいいチームになった。現在、フローニンゲンは9位だが、3位のPSVとの差はわずか勝ち点4しかない。

 フローニンゲンの快進撃は、強豪のPSVに1−3、アヤックスに0−2と、9月下旬に2連敗を喫してからスタートした。

「あの2試合は大きな経験になった。今まで感じたことのないようなスピード感、うまさを感じることができた。センターバックをやっている身として、本当に気が抜けない。チームとしても90分間ハードワークを続けることを、あの2試合を機に一層集中するようになった。その成果が今、こうやって出ている」(フィテッセ戦後の板倉)

 コパ・アメリカ以降、A代表での活動が続いていた板倉は、今回のU−22日本代表入りについて、「アンダー23世代は全員が五輪代表に入りたいと思っている。そこに入るのは簡単なことではないが、自分は絶対に入ってやるという気持ちで練習でも試合でもやる」と語った。

 その言葉がさらに熱を帯びたのが、「東京五輪への思いを教えてほしい」という質問を受けた時。

「絶対に出たい。金メダルしか見てない。その金メダルに自分が関わる......それだけかなと思います」

 本田がフィテッセに来たことについて、板倉はこう語る。

「小さな頃から見ていた選手なので、一緒にピッチでプレーできたらよかったんですけれど、それは次回のお楽しみということで。会うことがあれば、しっかり挨拶したいです」

 また、「本田選手は同じ『東京五輪組』になろうとしているが?」という問いかけには、「(本田は東京五輪を)狙ってますからね。そこでの勝負もあると思うので、負けずにがんばっていきたい」と語った。

 一方、フローニンゲンからPSVにステップアップを果たした堂安は、結果を出せずに苦しんでいる。11月10日のヴィレムⅡ戦ではフル出場を果たしたものの、不振のチームを救うことができず、1−2で負けてしまった。ここ4試合でPSVは1分け3敗と勝利から遠ざかり、首位アヤックスとの差は一気に勝ち点11まで広がってしまった。

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