ロドリゴ抜擢から好転。レアルのスタメンがようやく固まった (2ページ目)

  • 高橋智行●文 text by Takahashi Tomoyuki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 スタメンは、GKティボー・クルトワ、DFダニエル・カルバハル、ラファエル・ヴァラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ、MFフェデリコ・バルベルデ、カゼミーロ、トニ・クロース、FWロドリゴ、カリム・ベンゼマ、エデン・アザール。

 このトルコでの厳しい戦いに1-0で勝利すると、続くリーガのレガネス戦に今季初めて同じスタメンで臨み、ロドリゴが期待に応えて先制点を記録し、5-0の大勝を収めた。さらに3度目となる同じメンバーで迎えたホームのCLグループリーグ第4節ガラタサライ戦、ロドリゴの大爆発により6ゴールの圧勝を飾っている。

 ジダン監督の賭けが見事に的中し、この3試合の成績は、全勝の12得点0失点という驚異的なものとなった。シーズン開幕から続いた集中力低下を回避することに成功しただけでなく、得点力不足も払拭している。

 そして直近リーガ、エイバル戦では、ベストメンバーの一部を休ませつつも、4-0で快勝。チームは好転し始めた。

 要因は攻撃陣の活躍はもちろんだが、クロースとバルベルデのインサイドハーフ2選手の中盤での働きぶりによるものが大きいと思われる。

 クロースは昨シーズンからの不調に苦しんでいたが、今や完全復活を遂げた。パス成功率93.29%という驚異的な数字を記録してプリメーラトップのパサーとなり、攻守にわたり安定したパフォーマンスを見せている。

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