2019.10.22

欧州サッカー通3人が指摘。
レアル&バルサが今季も苦戦必至の理由

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小澤 フロントはまったくネイマールを望んでいませんでした。メッシ、スアレス、ピケが要望したので、一応は交渉しましたという事実を作ったというのが真相です。実際、メッシやピケは、開幕したあとのインタビューでフロントに対して本気で交渉をしたのか疑問を呈するコメントも出しましたので、フロントと主力選手の溝も明らかです。そんなフロントなので、OBのカルレス・プジョルはスポーツダイレクターを要請されても拒否しました。

倉敷 バルサは、開幕前に落ち着かない状態が続いていますね。

小澤 それとメディアが指摘しているのは、夏のツアーですね。今夏は日本とアメリカへのツアーを行ない、かなりの移動距離を強いられました。たぶんヨーロッパのビッグクラブでは、いちばん移動距離が長いプレシーズンだったのではないでしょうか。つまり、それによって開幕に向けたよい準備ができなかったと言われています。

倉敷 アジアツアーを組めばコンディションが悪くなることは誰もが分かっていることですが、それでもそこに踏みきらざるを得なかった。スポンサーとの約束なのでしょうね。

小澤 日本ツアーから帰って、すぐにまたアメリカツアーに出かけていましたからね。どちらかのツアーに絞るのが普通なので、現場のエルネスト・バルベルデ監督としては難しいプレシーズンの手綱さばきとなったでしょう。

倉敷 バルベルデ監督はこのチームを救えるでしょうか。国内リーグでは連覇を続けていますが、一方、CLでは連続大失敗というネガティブな結果がファンの印象を悪くしています。今季はCLで結果が必要でしょう。

小澤 現状、個人的には現在のバルサではCLは勝てないと見ています。もっと言えば、マドリーも勝てないだろうと。スペイン勢が勝てなくなっている理由はシンプルで、守備面の問題だと思っています。とくに前線の守備がない。前線での強度がない、インテンシティがない守備をしていると、いくらビッグクラブでも勝てないのが現在のCLだと思います。メッシが戻ってきたバルサを見ても、やっぱりメッシ、スアレスの前線2トップは歩いているので。これだけインテンシティが上がり、その持続性も90分持つようになった欧州フットボールのトレンドの中で、前線の守備がないチームがCLで優勝するのは難しいですよね。