2019.10.22

欧州サッカー通3人が指摘。
レアル&バルサが今季も苦戦必至の理由

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倉敷 不安定な印象は拭えないままですが、ラ・リーガ(国内リーグ戦)では首位を争えていますし、グループステージでも次第に調子を上げてくると見ていいでしょうね。

小澤 ただ、パリに0-3で負け、2戦目もホームでブルージュと2-2のドローでしたから、余裕はないでしょうね。

中山 マドリーは、パリ戦で内容がよくない負け方をしたことでメディアから「危機」だと言われました。しかし、その後の国内リーグ戦(セビージャ戦、オサスナ戦)で連勝して、アトレティコとのダービーマッチをスコアレスドローで終えたことで、ひとまず批判の声をかき消すことができました。ブルージュ戦は、そのダービーのあとの試合だったというのが不運でしたね。危機を脱出したことによる気の緩みが選手たちに生じたなかで試合に入ってしまったことが、ブルージュ戦の失敗だったと思います。実際、前半に2失点したマドリーは、後半に2点を決めて追いつく展開でしたから。

 パリ戦後の3試合では、選手たちが目の色を変えてプレーしていたのがわかりましたし、アザールも必死に戻ってディフェンスしていました。まだシーズンの序盤でコンディションが上がっていないなか、かなりハイテンションで緊張感のある試合を3戦続けたことで、思いのほかエネルギーが消耗していたのでしょうね。

 とはいえ、以前のジダン監督時代の傾向でいえば、国内リーグ戦よりもCLのほう結果を出すというイメージがありましたけど。

小澤 それが、昨季の終盤からクラブとしても優先順位がCLから国内リーグに移っているので、ブルージュ戦はそれも影響していたのかもしれません。マドリディスタも、そろそろリーグタイトルを獲ってほしいと感じています。ジダン監督も、今季はCLよりラ・リーガにプライオリティを置いているのは間違いないでしょう。

倉敷 それでも高い人件費を稼ぐためには、CLでもそれなりのラウンドまでは勝ち上がらなければならないのがリッチなクラブの宿命です。

 今季は集中を維持できない、高いテンションを持続して戦えないという弱点が目につきます。何か新鮮なモチベーションが必要な気がしますが、ジダン監督は何を与えられるでしょうか?