久保建英にいま必要なこと。レアル戦では「焦り」が見え隠れした (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 中島大介●撮影 photo by Nakashima Daisuke

 チームメイトとコンビネーションが取れていないという側面は確かにある。この2カ月弱の間に、日本代表に招集されたことで、20日近くもチームを離れていれば、それも仕方ないかもしれない。久保にいま必要なことは、じっくり腰を据えてマジョルカでプレーすることだろう。難しい境遇に置かれることになった久保は、それなりに焦っているのではないかと思われる。

 レアル・マドリード戦のプレーにもそれが見え隠れした。好ましくないプレーをいくつか見せていた。悪いボールの奪われ方をしたり、ボール欲しさのあまりポジション感覚に乏しいプレーをしていた。活躍したとは言えない。採点するならば5.5~6だろう。6.5は出せない。相手のレアル・マドリードが即レンタルを止めたくなるプレーをしたかと言えば、ノーだ。

 18歳ながら日本で一番うまい選手。まずはマジョルカで常時スタメンを飾ることだ。そしてゴールを可能な限り叩き出すことだ。

 ここしばらくは、久保をスペインから遠路、日本代表に呼び寄せるべきではないと思う。

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