堂安律の効果的な「投資プレー」。代表でもPSVの経験を生かす (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by Getty Images

「試行錯誤しながらプレーしたのが、後半ハマったのかなと思います」と堂安は言った。

 今回のインターナショナルマッチは、日本代表選手にとって過酷な移動が待っている。堂安もオランダ→日本→タジキスタン→オランダと、移動の連続だ。

「しかも、昨日までノルウェーにいた(笑)。ノルウェーでやって、オランダでやって、日本でやって、タジキスタンでやって、それから帰ってくる。なかなかないことですね」

 今年1月のアジアカップ以降、フローニンゲン時代の堂安はオランダリーグで1ゴールと調子を落とした。その一因として、日本代表での長距離移動が指摘されたこともある。

「コンディションを合わせるのは簡単ではないですけれど、これが少しずつサッカー選手として成長している証だと思います。人生を変える場面が毎週2試合あるのはありがたいこと。今から準備をして明日の便で日本に帰るのも、またいい経験になります。コンディションを落とさずできることが一流だと思うので、そういう選手になっていきたい」

 モンゴルもタジキスタンも、今回のVVVのようにしっかりとブロックを作って守り、日本を焦らすような展開に持ち込もうとするかもしれない。チャンスをすぐゴールに結びつける理想的な試合運びができればいいが、そうでなかった場合、「投資」をしてから一気呵成に勝負をつけるPSVのような戦い方も参考になるだろう。

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