吉田麻也は「南野拓実の可能性」「久保建英の語学力」にも注目 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

「人間的に成熟しているなと。受け答えもしっかりできるし、コミュニケーションもしっかりとれる。海外に行ったらサッカー以外の部分で苦労するので、人としてしっかりしているのは大きいと思う。そういう意味では期待は大きいですね。

 あとは語学がすでに完璧というのが、他の人よりデカいと思います。もちろん、これからですね。マジョルカでどれだけできるか」

 久保のテクニックだけでなく、人間性や語学力に着目していたのが、欧州でのプレー歴が長い吉田ならではの見方だった。サウサンプトンでは英語力を生かしてチームメイトと意思疎通を図り、ピッチ上でも後方から指示を出している。その重要性を強く認識しているからこそ、吉田の言葉には説得力があった。

 ただ今回、南野と久保のふたりに関して質問をぶつけると、答えの最後に「僕が偉そうに言うことじゃないですけど(笑)!」と、毎回オチをつけていたのも、なんとも吉田らしかった。

 頼りになる代表主将として、そして経験豊富なCBとして、吉田はW杯アジア2次予選の10月シリーズに挑む。

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