華麗なる変身で開幕3連勝。新生アトレティコ&シメオネの戦術とは (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by REUTERS/AFLO

 貪欲なシメオネは、もうひとりのFWとしてバレンシアのロドリゴ・モレノも求めていたが、これには失敗した(契約は内定したが、所属選手であるアンヘル・コレアを売却できず、白紙になった)。それでも陣容はほぼ整った。リーガだけでなく、間もなく開幕するチャンピオンズリーグの制覇も照準に入っている。シメオネは2度も決勝で涙をのんでいるだけに、悲願のタイトルと言える。

 メッシ・ロナウド時代の後を継ぐJ・フェリックスという切り札を得て、アトレティコは変身を遂げつつある。

「こんなにうまくいくとは、思っていなかった。リーグ戦は首位に立ったから、このまま終われるといいね。まあ、エイバル戦はリードされていたから、手放しで喜べない。もっと自分がゴールしないとね」

 J・フェリックスはあくまで野心的だ。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る