フローニンゲン板倉滉の「なにくそ」精神。デビュー戦を無失点で飾る (4ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 1-0というスコアで勝つことは、守備的なポジションの選手にとって最高の結果だと言われている。そのスコアでオランダデビューを飾れたことに喜びつつも、「これからの1試合、1試合が自分のなかでテストだと思います」と気持ちを引き締める。

「ちょっと出来が悪かったら、すぐに外される。集中力を切らさず、一喜一憂せずにやっていきたい」

 全国紙の記者は、「負傷中のサミール・メミシェヴィッチがいずれ練習に合流してくる。その時が板倉にとって勝負だ」と語る。ただ、見方を変えれば、鼠径(そけい)部を痛めたメミシェヴィッチの復帰時期がハッキリしない今、フローニンゲンにとっては板倉の力がどうしても必要だ。

「とにかく、試合に出続けないといけない。コパ・アメリカにも呼んでいただいたことで、A代表に入りたい気持ちがすごく強くなっている。そのためにも毎試合、アピールしないといけないと思っています」

 オランダデビューを飾った板倉は、将来をまっすぐ見据えながら今季の目標を語った。

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