遠藤航のみシント・トロイデン残留。難しい中で高まる鈴木優磨への期待 (4ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 バロンゴは前半、ボールを前線で保持できなかったものの、「ボールのないところでのプレーはすばらしかった」(ブレイス監督)と及第点。後半はボールを収める回数も増え、惜しいシュートを放つなど可能性を見せた。だが、20歳の彼に鎌田やボリの代わりを要求するのは酷だろう。

 このような背景もあるため、鹿島時代にACL制覇に大きく貢献し、大会MVPにも選ばれた鈴木に対する期待は早くも高まっているのである。

 今のシント・トロイデンは、「即戦力を5、6人補強する必要がある」とブレイス監督は訴えている。そんな厳しい状況でも、選手たちが目指すものはただひとつ。もちろん、プレーオフ1進出だ。

 昨季、ハムストリングを痛めてしまってレギュラーシーズン終盤を棒に振った遠藤は、こう誓う。

「メンバーが抜けて難しい状況でもありますが、プレーオフ1を目指して、しっかりやっていかないといけない。昨シーズンは最後に、悔しい思いをした。僕も含めて昨シーズンから残っているメンバーもいるので、そこを目指していきたいと思います」

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