ボローニャ・冨安健洋の現地での評判を
番記者がレポート「興味津々」

  • マッテオ・ダッラ・ヴィーテ●文 text by Matteo Dalla Vite/Gazzetta dello Sports
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 新加入の選手は若く優秀で、チームにパワーと、創造性と、未来を与えてくれるだろう。先行きの明るさを感じるチームにサポーターの期待も増しており、今シーズンの年間予約席の売れ行きは好調だ。昨年は最終的に1万3500席だったが、すでに1万席に達している。冨安はいい時にボローニャにやって来たと言えるだろう。

 ひとつだけ気がかりなのは、ミハイロヴィッチ監督の体調だ。数日前、彼は自ら白血病にかかっていることを公表した。現在は治療に入り、サマーキャンプには同行していない。ミハイロヴィッチの手腕に頼るところも多いチームであるだけに、不安は残る。ただしクラブは監督の交代は考えていないようで、ミハイロヴィッチの復帰を待つつもりだ。その理由を聞かれたサプート会長は次のように答えた。

「なぜなら彼がボローニャの監督だからだ。多少時間は必要かもしれないが、彼の帰りを我々は待っている」

 サポーターも、ミハイロヴィッチのもとで、冨安ら新メンバーが加わったチームが快進撃を見せることを望んでいる。

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