2019.07.19

久保建英に想定以上の好評価。
現地記者が明かすレアルの内部事情

  • ミゲル・アンヘル・ララ(スペイン紙『マルカ』記者)●文 text by Miguel Angel Lara)
  • 江間慎一郎●翻訳 translation by Ema Shinichiro

 久保建英がレアル・マドリードでその名を刻み始めた。それは抽象的でも、具体的でもある。たとえば、彼はクラブスタッフやトップチームの面々にクボと呼ばれることを嫌い、その呼び名をタケに統一しようとしている。カナダ・モントリオールでの1週間余りの合宿で、この若きサムライは純然たる才能と、意思の強さを早々に誇示しているのだ。

久保をスペイン1部の他チームへレンタルし、鍛える案が出ている photo by Getty Images バルセロナが久保を再獲得し損なった責任の在り処を探しているのを横目に、レアル・マドリードの久保にかける期待はさらに膨れ上がっており、それは彼の将来に関する議論すらも呼び起こしている。久保は当初、Bチームであるレアル・マドリード・カスティージャのための補強選手だった。しかしクラブは、リーガ・エスパニョーラ1部のクラブにレンタルで放出し、世界トップレベルの経験を積ませる可能性を視野に入れ始めたのである。

 久保のレアル・マドリード加入が発表されて以降、リーガ1部の多くのクラブが彼をレンタルで獲得できる可能性があるかを模索するために、レアル・マドリードに問い合わせを行なっている。そのうちの1クラブは、元日本代表FW城彰二がかつて在籍したバジャドリード。元ブラジル代表で、レアル・マドリードでもプレーしたロナウドが会長を務めるクラブである。

 バジャドリードなど1部クラブから連絡があったことで、レアル・マドリードの内部では久保をどう扱っていくかについての議論が行なわれることになった。彼をレンタルで放出することを希望するのは、フロンティーノ・ペレス会長を筆頭とするグループである。その理由は、カスティージャの所属するリーガ2部B(実質3部)が、日本人FWにとって理想的な舞台ではないとの考えからだ。