ポルト移籍の中島翔哉の未来に、
ポルトガル人記者が太鼓判

  • ジョゼ・カルロス・フレイタス●文 text by Jose Carlos Freitas
  • 竹澤 哲●翻訳 translation by Takezawa Satoshi

 中島自身はポルトファンに対して次のようなメッセージを送った。

「セルジオ・コンセイソン監督が仕事に対してとても要求が高いことは知っている。攻撃のコーディネーションにおいて僕は全力を尽くして、ポルトのファンに喜びを与えられるよう、トロフィーの獲得に努めるつもりです」

 これまでのポルトの攻撃陣において、左ウィングとして最も重要な役割を担ってきたヤシン・ブラヒミが抜け、同ポジションを担う中島に対しては、当然ながら、ファンも大きな期待を寄せることになるし、またビッグクラブである以上、ファンの要求も必然的に高くなる。

 中島がポルティモネンセに所属していた2017-18シーズンの監督だったヴィトール・オリヴェイラは次のように話している。

「彼はとても野心を持った選手だ。いかなる挑戦も恐れていない。したがってプレッシャーにも必ず打ち勝つはずだ。ショウヤと共にやれたことを私はとても喜んでいる。ショウヤは高い資質を持った選手であり、しかもとても練習熱心であり、適応能力も高かった。ディフェンダーとの1対1にも強い。両足で簡単にシュートを打てる。その武器を持って、ショウヤはポルトでも必ず成功を収めることができるはずだ」

 7月10日、ポルトは2部に所属するヴァルジンと練習試合を行ない、4-0でポルトが勝利するが、中島は45分間プレーし2点目を決めている。

 この試合において中島は左ウィングとしてプレーするが、ワントップのチキーニョ・ソアーレスのセカンドトップとしても試されている。中島の役割として期待されているのは、まさにブラヒミが左ウィングでやっていたことであり、中島としてもこのポジションを得意としている。

またセルジオ・コンセイソン監督の戦術において、時々相手チームによっては4-4-2を使うものの、4-3-3を基調としていることも中島にとっては好都合であるといえる。

 資質の高い中島のような選手はどこのチームにおいても主役を担えるだろうし、ビッグクラブであるポルトとはいえその例外ではないはずだ。

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