メッシ、審判、VAR...ブラジル人記者が選ぶコパ・アメリカのワースト10 (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳translation by Tonegawa Akiko

ガリー・メデル

 今大会で最もひどいシーンは、3位決定戦のアルゼンチン対チリ戦でチリ代表ガリー・メデルが見せた振る舞いだった。メデルはまず、世界中に中継しているテレビカメラと審判の目の前で、3度メッシを叩き、3人のアルゼンチン選手と争った。退場処分を受けると、警備員を突き飛ばし、あけくの果てに口に入っていたガムをチリのサポーターに向けて投げつけた。その後、チームバスの前でもサポーターとトラブルを起こしており、まさにチリの恥であった。

ガブリエル・ジェズス

 決勝のブラジル対ペルー戦で、エベルトンの先制ゴールをアシストし、勝ち越しのゴールも決めたガブリエル・ジェズス。マン・オブ・ザ・マッチも期待できる大活躍だったが、2枚目のイエローで退場になったことですべてが水の泡となってしまった。

 退場の際、ガブリエル・ジェズスは審判に食ってかかり、「こいつは試合を盗む泥棒だ」とジェスチャーで示し、水のボトルを蹴り飛ばし、VARブースに突進し、記者に向かって「とんでもない間違いだ」と叫んでいた。ロッカールームに行くことを泣きじゃくりながら拒否したので、警備員とチームメイトが彼をピッチから連れ出さねばならなかった。

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