2019.07.09

ど派手補強のレアル。ロナウドの
穴を埋めると同時に怒涛の放出ラッシュ

  • 江間慎一郎●文 text by Ema Shinichiro
  • ムツ・カワモリ●撮影 photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 そして加入する選手がいれば、もちろん出て行く選手もいる。超エリート集団たるレアル・マドリードは、若手選手をトップチーム内にとどめて成長を待つことはせず(ヴィニシウスやロドリゴなど大金をかけた選手なら別だが……)、もう活躍は見込めないと判断した選手を切り捨てていく。ファイナンシャルフェアプレーにより、選手獲得費用が売却収入を1億ユーロ以上上回ってはならないという基準が定められた現状では、なおのことである。ポグバ獲得によって、さらに1億ユーロ以上の出費が予想される状況で、レアル・マドリードは3億ユーロ近くの売却収入を手にすることを目指している。

 昨季までのトップチーム所属選手では、ここまでにマルコス・ジョレンテ(アトレティコ・マドリード)が完全移籍、またレギロン・ロドリゲス(セビージャ)がレンタルでクラブを離れることが決定。昨季のレンタル組ではジダン監督率いるチームで出場機会の少なさに不満を感じていたマテオ・コバチッチ(チェルシー)のほか、テオ・エルナンデス(ミラン)、ラウール・デ・トマス(ベンフィカ)が完全移籍で退団し、神童と持て囃されながら20歳を迎えたマルティン・ウーデゴールがレアル・ソシエダに貸し出されている。現状の売却収入はジョレンテ3000 万ユーロ、コバチッチ4500万ユーロ、テオ2000万ユーロ、デ・トマス2000万ユーロで、合計1億1500万ユーロとなっている。

 クラブの放出オペレーションは継続中。現在は、ロナウドに代わりチーム最大のスターになることが期待されながら、相変わらずケガがちで結果を残せなかったガレス・ベイルの移籍先を見つけることに躍起だ。そのほかバイエルンが買い取らなかったハメス・ロドリゲスの売却、スペインのU-21EURO優勝の立役者でありながらも、ジダン監督から信頼を得られていないダニ・セバージョスのレンタルか買い戻しオプション付きでの放出も確実で、さらにマリアーノ、ボルハ・マジョラルのFW2人の売却も狙っている。