2019.06.27

久保建英の強力なライバルはこいつらだ。
欧州で東京五輪出場国が決定

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 さて、こうして東京五輪出場の4カ国が決まった今、気になるのは、どんなチーム、どんな選手が1年後の日本にやってくるのか、ということだ。

 東京五輪ヨーロッパ予選を兼ねている今大会の出場資格は、今年時点での23歳以下。すなわち、1996年以降生まれの選手である。

 だが、2020年東京五輪の出場資格は、(オーバーエイジ枠を除くと)来年時点での23歳以下。つまり、1997年以降生まれの選手となり、今大会とは1歳の違いが生まれる。前記したセバージョスやルイス、ヴァルトシュミットなどは、いずれも1996年生まれのため、その対象から外れてしまう。

 ベスト4進出の4カ国のなかでは、ドイツ、スペインに1996年生まれの選手が多く、登録メンバー23人中、ドイツは11人、スペインは9人を占める。今大会で出色の活躍を見せた選手が、そのまま東京五輪にやってくる、というわけにはいかないのだ。

 たとえばスペインでも、1998年生まれのMFダニエル・オルモは、積極的な飛び出しやドルブルでの仕掛けで攻撃にアクセントをつけてはいた。だが、やはりセバージョスやルイスほどの影響力を、チーム全体に及ぼしていたとは言い難い。つまり、スペインやドイツは東京五輪用のチームを、かなり根本的なところから作らなければならないことになる。

 リオデジャネイロ五輪をコーチとして経験した、ドイツのステファン・クンツ監督は、「それは承知しているが、その話をするのは少しばかり早い。まずは(今大会の)準決勝、決勝に集中したい。タイトルを獲ってから、また話そう」と多くを語らなかったが、ピッチ上の顔ぶれが今大会とは大きく変わることは間違いない。

 そんななか、若い選手中心の編成で快挙を成し遂げたのが、ルーマニアである。登録メンバー中、1996年生まれ、1997年生まれはそれぞれ5人ずつしかおらず、チームの過半数が1998年以降生まれなのだ。

 そんな若いチームを象徴するのが、MFイアニス・ハジ。1998年10月生まれの20歳である。

東京五輪出場を決めたルーマニアのイアニス・ハジ