2019.06.17

ガチで来る! コパ・アメリカで
日本が対戦する3カ国が燃えている

  • 三村高之●文 text by Mimura Takayuki
  • photo by Getty Images

◆南米最強2トップを誇るウルグアイ。中盤も充実

 第2戦の相手ウルグアイは、コパ・アメリカを15回制し、最多優勝回数を誇っている。88年~90年、06年~現在と合わせて15年以上代表を率いているのはオスカル・ワシントン・タバレス監督。マエストロの敬称で呼ばれ、銅像まで建つ名将も、「ウルグアイサッカー界においてコパ・アメリカはとても重要な大会で、可能な限り最高の結果を残すことが歴史的義務だ」と力説する。

 ウルグアイの伝統はタフなサッカー。激しい体の当たり、相手の足とボールを一緒に蹴飛ばすようなタックルは常識だった。しかし度重なるルール改正でこうしたプレーがファウルと判定されるようになると、90年代は低迷。その後、新ルールで育った若い選手たちの台頭で2000年代に入り復調を果たし、10年の南アフリカW杯ベスト4、11年コパ・アメリカ優勝。FIFAランキングも2位まで上がった(現在は6位)。しかし伝統のタフさは失われておらず、3カ国の中では最もフィジカルの強さを前面に押し出してくる。

3大会ぶりに出場するルイス・スアレスも気合い十分

 ウルグアイ代表のエースといえばルイス・スアレス(バルセロナ)だ。11年コパ・アメリカでは、4得点2アシストの大活躍で優勝に貢献。しかし彼は、15年と16年の大会には参加していない。15年は、ブラジルW杯での噛みつき事件でFIFAから出場停止処分を受けていた。そして16年は負傷で欠場。彼にとってもチームにとっても、3大会ぶりの復帰には特別な思いがある。スアレスは体重を3キロ絞るという気合いの入り方で、チームメイトは彼と共に戦える喜びと自信にあふれている。

 4-4-2の布陣で彼と2トップを組むのはエディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)。スアレスが代表107試合で56得点なら、カバーニは110試合で46得点。歴代代表得点数の1位と2位だ。彼らを「南米最強の2トップ」と呼ぶことに異論を唱える者はいない。この攻撃陣に加えてタバレス監督が自信を持っているのが、「タレントの宝庫」という中盤。実績のあるニコラス・ロデイロ(シアトル・サウンダース)、マティアス・ベシーノ(インテル)ら中堅どころで駒はそろっているが、21歳のロドリゴ・ベンタンクール(ユベントス)、20歳のフェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリード)が急成長し、レギュラーの座を勝ち得るまでになっている。